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2020.03.25
新たな挑戦

寒い冬も終わり、桜の咲く季節が近づいてきました。3月は「弥生(やよい)」とも表記されますね。なぜ「弥生」というかご存じですか?

弥(いや)には「いよいよ・ますます」、生(おい)には「草木が生い茂る」という意味があります。まさに、「草木がますます生い茂る月」ということで弥生と言うのですね。

さて、3月から4月にかけては、中学や高校への進学や次学年への進級で、身の回りの環境が大きく変化すると感じている人も多いのではないでしょうか。草木が生い茂る暖かさもあって、私はこの時期になると新しいことにチャレンジしたくなります。私がチャレンジする時に心がけていることは「毎日決めた量をこなすこと」です。昔、これをせずに失敗したことがあります。

あれは確か4〜5才頃だったと思います。それまで補助輪付きの自転車に乗っていた私は、 祖父に補助輪を外してもらい、近所の公園で練習をすることになりました。最初は祖父に支えてもらいながらヨロヨロと自転車をこいでいました。自分の力で自転車をこぎたかった私は、祖父の支えなしに練習したいと申し出、何度もこけては手や足にすり傷をつくっていました。当然、その一日ではうまくこぐことが出来ず、「これから毎日公園で自転車の練習をする!」と祖父に宣言しました。次の日から猛特訓の日々が続きました…とはならず、3日ほどして、まったくこげる気配がなかったので、飽きてしまった私は、他の遊びに夢中になりはじめました。

それから何日か経ったあと、祖父が目の前に現れ、こっぴどく叱られたのを覚えています。ただただ、怖かったという記憶しかないのですが、「自分で毎日練習をすると言ったのではないのか。そんなことではこの先、何もできるようにならない。」といったようなことを言われたと思います。

当時は幼いこともあって泣きながらこいていただけだったのですが、今となってはその頃の祖父のアドバイスがあって今の自分がいるのだと感じています。

英語が得意になりたい、楽器が弾けるようになりたい、スポーツで活躍したい、絵が上手に描けるようになりたい、料理上手になりたい等、みなさんにはやりたいことが山ほどあると思います。チャレンジし始めた時だけ一生懸命やっても、習得することはできません。

何をするにしても、練習をしていて楽しい時期とつらい時期があると思いますが、どんなときにも「毎日決めた量をこなす」ことで、1年後には大きな財産となって自分に返ってくることでしょう。「継続は力なり」さぁ、この春、何か新しいことにチャレンジしてみてはどうですか。

2020.02.10
不安はどこから?

こんにちは。毎日寒い日が続きますが、風邪などひいていませんか?
冬休みも終わり、「日常」に戻っている生徒の皆さんも多くいることでしょう。でも今日は
その中でも「非日常=受験」に向かう受験生の皆さんへ向けて、お話をしたいと思います。

まず、みなさんへひとつ質問です。「今の自分は大好きですか?」
どうですか。即答できますか?「うん、大好きだよ。」って。
難しいですね。ちょっと話を変えましょう。

受験日が近づくにつれ、不安になっていく。
そんなみなさんが多いのではないかと思います。なぜでしょうね。受験校の赤本を
繰り返し解いて、今まで以上に真剣に授業を受けて、ひたすら頑張っているのに。

それはね、あなた自身が頑張っているからなのです。矛盾ですね。
何言っているんだ、って思う方も当然いるでしょう。でも本当ですよ。

勉強というものを簡単に言い換えると、「わかっていないものをわかるようにすること」ですよね。であるなら、生きている間、ずっと勉強しなくてはならないわけです。生徒のみなさんだけではなく、先生達もです。ただ、「わかる」ところが多くなればなるほど、不思議なことに「わからない」ところがよく見えてくるものなのです。そこで、頑張れば頑張るほど、「わからない」ところが見えてきて、不安になるのです。

では、不安を減らすには?
そのためには「自信」を持つことです。「自信=自らを信じる気持ち」は日頃の積み重ねからしか生まれません。部活動でも練習でできたことは本番でもできたはずです。受験勉強においては、日々のチェックテストで、赤本の過去問題で、テキストの演習で「解けた!!」「できた!!」を積み重ねることなんです。つまり全力で目の前にある一問に向き合うことです。ここまで読んでくれたみなさんは、おわかりいただけたでしょう。そうなんです。「不安」は「自信」の裏返し。不安でたまらないみなさんには、実はとっても大きく豊かな自信があるのです。視点
を変えて、「できたこと」に目を向けましょう。そしてどうぞ、受験生のみなさん、「自信」を持って受験日を迎えましょう。

最初の質問に戻りますね。先生が伝えたいのは、結果はもちろん大切ですが、結果と同じくらい道のりも大切だということなんです。
あなた達が最後の最後まで諦めずに立ち向かえば、その先には弱い自分に、挫折しそうな自分に打ち克てた最高のあなたがいるのです。最高のあなたは「自信」をもった「大好きな自分」になっているのですよ。

最後に一つだけ。苦しい・・・、しんどい・・・、そんな瞬間が成長している瞬間です。桜咲く3月、先生達は大きく成長できたみなさんにお会いできることを心待ちにしています。そして、みなさんも「大好きな自分」に出会えることでしょう。

2020.01.06
なぜ勉強するかって?

こんにちは。今回は先生の大学生時代の話をしたいと思います。

大学生のころ、「人生を豊かするのは、『読書と旅』だ!」と何かで見かけたことがあり、読書が苦手な私は、「よし、じゃあ自転車で旅をしよう!」と、ママチャリで東海道を横断したことがあります。

当時、私は大阪在住でしたので、大阪から東京の日本橋までの約500キロ、新幹線などの交通機関を利用すれば数時間の距離ですが、旅らしくするために、自転車での横断としました。

東海道というのは、江戸時代に整備された「五街道」の一つ、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」でも有名。当初は「江戸〜京都」であったのが後に「大坂」まで延長され(東海道五十七次)、現代ではさらに整備され、「国道1号線」となっています。

大学の長期休暇を利用したので、季節は真夏。本当に暑かった。昼間に進むことは諦め、夕方から深夜にかけて、出来るだけ進み、太陽が昇り、気温が上がった午前や日中は、休息や観光。そんなことを繰り返した約10日間。その道中、もちろんいろんなことがありました。

例えば、「昔の人は、月明かりで方角を認識していた。」とあるように、田舎道や山道では街灯もないところも多くあり、「月明かり」が道を照らす、街灯代わりなんです。

また、地図では「静岡県は横に結構長いな〜。」と思っていましたが、実際に本当に長い。 昨日も今日も、明日も静岡。その分、静岡を満喫しました。

そして、なんと言っても今回のママチャリ旅、最大の難所、「箱根越え」。 箱根峠は、毎年のお正月の風物詩「箱根駅伝」でも有名です。

「荒城の月」で有名な瀧廉太郎が作曲した「箱根八里」の歌詞のなかに、 「箱根の山は 天下の劍(けん) 函谷関(かんこくかん)も ものならず」とあるように、箱根峠は天下有数の難所であり、また、中国の関所・難攻不落の函谷関に例えられるほどの険しさ。そこに、温暖湿潤気候の特徴でもある「蒸し暑さ」も相重なって、気づけば、標高846mに到着するのに、なんと約6時間。

登り切ったあとには、これまで経験したことがなかった達成感があり、その後立ち寄った定食屋の食事は、一生忘れることのできないおいしさでした。

そして、芦ノ湖付近で宿をとり、翌日は早朝よりスタート。富士山を見ながらの山下りサイクリングでは、人生で指折りの絶景を堪能しました。

さて、ここで突然ですが、学生のみなさんに質問です。日々、勉強をしている中で、「何で勉強しなあかんの?」「こんな公式覚えたり、語句を覚えたりして意味がある?」などと思ったことはありませんか?

社会や音楽がとても苦手だった私は、学生だった当時よく思っていましたが、「定期テストのため」「入試のため」と割り切って頑張って覚えていました。でも、今思えばこの質問の答えは「人生を豊かにするため」だと思っています。まさか、苦手だった社会や音楽を「テストのために」と覚えたことが、この旅をこれほど豊かにすると思ってもいませんでした。

学生の皆さん、今やっている勉強は、高校入試だけではなく、いつか、何かで役に立ち、必ず意味があるものとなります。そして、皆さんの人生を豊かにしてくれることでしょう。そう信じて、頑張ってください。

2019.11.05
二つの楽しい

『楽しい』と感じるときは、二通りあると私は考えています。

一つは、友達と遊びに行ったり、家族で旅行に行ったりしたときに感じる『楽しい』です。
友達と遊ぶのが楽しくて、その楽しさに心を奪われすぎて、お家の人に注意されたこともあるのではないでしょうか。

では、もう一つの『楽しい』を感じるときは…?

みなさん、サッカーはもちろん知っていますよね?
急に話が変わったと思われるかもしれませんが、少しお付き合いください。
サッカーの試合は11人対11人で行われ、プロの試合時間ならば90分(前半45分・後半45分)です。
その90分間のうち、一人の選手がボールを触っている平均時間はどれくらいだと思いますか?

5分・10分・15分…様々な答えが出てきそうですね。

正解は『1分~2分』と言われています。
つまり、残りの88分~89分はただ『走っているだけ』なのです!
ちなみに、一人の選手が一試合で走る平均距離は12キロと言われています。

なぜ、そんなにも走りつづけられるのでしょうか?
また、なぜ試合中だけでなく、暑い中、寒い中、走り続け、毎日練習するんでしょうか?

それは、その『1分~2分』に今まで積み重ねてきたもの、自分のすべてを注ぎ込み、その結果、試合に勝ったときの喜び、一瞬の『楽しさ』を味わいたいからなのです。
努力したぶん増していく達成感、充実感。これがもう一つの『楽しい』なのです。

では、生徒のみなさんはどうでしょうか?

実は、すでに経験している人も多いのではないでしょうか?
クラブ活動です。
この夏も非常に暑かったです。
その中でも頑張り続けられたのは一瞬の『楽しい』を味わいたいからですよね。

これを今度は勉強に置き換えてみましょう。
みなさんの近い将来に待っているのは『初めての高校受験』です。
受験に向けて、少しずつやってきた努力。何年も蓄積させた努力。しかもその努力に『初めて』が上乗せされるのです。
合格発表の日、自分の番号を見つけたときに感じるのは、今までの努力+初めての経験+最高の結果=最高の『楽しい』です。
その衝撃は想像を絶するものであり、みなさんの心に残り、今後のみなさんの根幹を築くものになります。
これこそ馬渕教室が最も大事にし、みなさんに手にしてもらいたいもの=『成功体験』です。

さぁ、みなさんも馬渕教室に通う仲間・先生たちと一緒にこの最高の『楽しい』を手にするために一歩ずつできることからやっていきましょう!

2019.10.01
自習室への道も一歩から

10月になり、中学生のみなさんは定期テストが近づいてきていると思います。
計画的にテスト勉強ができていますか?
定期テストで良い点数をとるためには、早めに取り組むことが重要です。
学校の問題集や、対策教材を徹底的に取り組んでいきましょう。

さて、今回この文章を書いている私は、実は中学生の頃に馬渕教室に通っていました。
皆さんと同じ、馬渕生だったのです。
長尾校という馬渕で2番目にできた校舎へ通っていました。
その頃のお話をしたいと思います。

通い始めたのは中学2年生の夏からでした。
入室テストにぎりぎり合格し、1番下のクラスでスタートです。
学年の途中からの入室だったので、ついて行くのに必死でした。
というより、最初はついて行けなかったのが事実です。
クラスの雰囲気、授業のスピード、先生の迫力。どれをとっても、それまで通っていた近所の塾とは違い、圧倒されました。
宿題をするのも時間がかかるし、なかなか解けない。
小テストをしても難しくてできない。
「やっていけるのかな?」そんなことを思いながらのスタートでした。

どうして良いのかわからず、一緒に通っていた友達に相談しました。
「公開テストってどうやって勉強してるん?」
「宿題わからんときどうするん?」
いろんな事を馬渕の行き帰りで聞いていたことを覚えています。
友達からのアドバイスを取り入れて、少しずつ宿題ができるようになり、小テストでも点数が取れるようになりました。
「これならやっていけそうかな。」そう思えるようになってきます。

そんなある日、一人の友達が、「この前、馬渕の自習室に行ってきてん。」と話してくれました。
塾で自習をするなんて考えたこともありませんでしたが、『勉強がはかどった』と言うので、後日一緒に自習室へ行ってみることにしました。

これが、私の『ターニングポイント』でした。

自習へ行ってみて驚いたことは、いつも仲良くしている友達が、黙々と集中して勉強をしていること(当たり前のことですが…)。周りの集中力と熱気に、少々戸惑いました。
何もしないわけにはいきませんので、とりあえず宿題から始めます。
自習に慣れていない自分は、だんだんと集中力が切れてきます。
でも、周りを見ると集中して勉強している人たちがいます。
「もう少し頑張ろう」とさらに勉強がすすんでいきます。
初めての時は2時間程度だったと思いますが、今までにないぐらいの充実感があり、「また行ってみよう」と思いました。

そこから、頻繁に自習に行くようになります。
そうすると、先生から「最近がんばってるな!」と言われました。
私は単純な性格なので、褒められるとその気になります。
もっと褒められたいので、先生の所へ質問に行くようになります。 
『馬渕の先生の解説』はわかりやすい!
どうしてこれまで質問に行かなかったのだろうと後悔するぐらいでした。
わからない問題があれば先生に質問に行くという単純なことにようやく気がつきます。
そして勉強のことだけでなく、進路の相談もするようになります。
様々なアドバイスをもらいました。気付けば卒業するまで毎日のように自習室に行ってました。
馬渕教室での思い出は他にも沢山ありますが、とても印象的な思い出となっているのが『馬渕の自習室』です。

縁があって、現在は馬渕の教師という立場になりました。
自分が塾に通っていたときと同じように、自習室に毎日勉強しに来る生徒がいます。
毎日質問に来る生徒がいます。
先日は、進路のことで悩んでいる受験生が相談に来てくれました。
何より、みんな一生懸命なことが嬉しく思います。

もし今、勉強のことで悩んでいるのなら、自習室に行ってみるのはどうですか?
進路のことで悩んでいるのなら、思い切って相談してみるのはどうですか?
馬渕の先生はきっと、丁寧に教えてくれますし、相談にも乗ってくれます。
みなさんの馬渕教室での学習が、将来の糧となるように、先生たちも全力で応援します!

2019.09.02
将来求められる人材

世界各国で、プログラミングや*IT技術を活用した教育で、グローバルに活躍する人材を輩出する取組が加速しています。
では、いったいどんな取り組みがなされているのか?
次に述べる内容は、ほんの一例です。
*IT:情報技術

イスラエルでは小学校からプログラミングの授業を導入し、サイバーセキュリティ大国へと変貌しています。
台湾ではエンジニアの修士号を取るとなんと兵役が免除されます。
インドでは英語と*ICTに磨きをかけ、100倍以上の入試倍率になるインド工科大学で研鑽した人物を世界へと輩出しています。
*ICT:情報通信技術

今、世界的大企業が競って人材採用に乗り出してきています。
その結果、各国で『世界中どこに行っても生きていけるグローバルな人材』が急速に育つことになりました。

では、このような時代に突入した背景を見てみましょう。
1990年代からインターネットが一般にも普及し始め、スマートフォンが急速に普及することでインターネットはより身近な存在となりました。結果、様々な価値観が大きく変化し、働き方までも大きな変化をし続けています。

そして、これから先の時代は、*IOTや*AIといった先端ITサービスの新しい技術にシフトできる人材の需要が拡大していきます。そして今後、量・質ともに先端ITサービスの技術者は大幅な人材不足になることが見込まれています。そうするとますます先端IT人材を巡る争奪戦が激化していくでしょう。
事実、大手企業は優秀なAI技術者などを新卒としては破格の条件(例えば1年目の年収で1000万円など)で雇用する制度を導入するなどの報道を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
*IoT:「モノ」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み 
*AI:人工知能

これからはAIを上手に使う人材が求められていきます。
しかし、AI技術者になることだけが成功というわけではないです。
では、AI技術に長けた人材以外、どのような人材が求められているのでしょう。
AIやITが進化する一方で、逆に今問われているのは『人間性』と『社会性』だと言われています。
つまり、AIにはできないことを伸ばしていけばいいのです。
では具体的にAI技術者以外にどんな人間が求められているのかを列挙しておきます。

■多様性を受け入れる度胸がある人(異なるバックグラウンドを持った人と関わり、自分の考えを論理的に伝え、自分の中に取り込める人)⇒外国語(英語)が話せる人・論理的思考が出来る人⇒英語・国語が得意な人!

■積極的に社会の課題を見つけ、解決していこうというフロンティアスピリットのある人。⇒常に社会情勢にアンテナを張っている人⇒社会が得意な人!

■知識や分析を基に「こうすべきだ!」と自分の意見をきちんと表明できる人⇒問題を発見し、仮説を立て、検証し、解決し、また新しい問題点を発見出来る人⇒理科が得意な人!

■過去にとらわれず、失敗を恐れず挑戦し、豊かな感性で発想出来る人⇒頭の中でいろんなことを想像し、展開出来る人⇒数学が得意な人!

今何かやりたいことが見つからなくても、自分の得意を磨いていけば、社会が求める人材へとつながっていきます。
だから、得意な教科が増えていくことは、人間性・社会性が育っていくということを意味します。皆さんの将来には無限の可能性が開けているのです。
もちろんAI技術者への可能性も。

2019.08.01
〜大切に思うこと〜

数年前、家族で出かけた時の話です。 ある観光スポットを訪れていると、家族連れらしき人たちが写真を撮ろうとしているのが目に入りました。 その家族のお母さんが、辺りにいた二人の息子さんに呼びかけているのが聞こえました。 「たくみ~」「まさし~」「ここで写真撮るからこっち来て~」 観光スポットならありがちな光景ですが、私と私の家族は顔を見合わせて驚き合いました。 なぜなら、私の氏名は「たくみ まさし」だからです。

そんな不思議な『出会い』があるのものなのか、と強烈なインパクトを残して今でも忘れられない思い出となっています。


現在、多くの生徒が馬渕教室に通ってくれています。

世の中少子化云々言われていますが、非常に多くの生徒がいる中で、近隣にいくつも塾がある中で、馬渕教室を選んでくれた生徒との『出会い』は特別な縁に導かれたものだと不思議に、そしてありがたいと感じ入っています。(もちろん、成績向上・志望校合格のために役立つ塾だと選んでいただいたのは根拠のある必然だと信じています)。

そんな馬渕生と日々接する中、感心させられ嬉しく感じることがたくさんあります。 そのうちの一つが、きちんとお礼の表現ができることです。

例えば、授業後、駐輪場で自転車を出す時、詰めておいてもらっているために出しづらいことがあります。 私たち教師は生徒達が困らないように毎日駐輪場に出て、自転車を出しやすいように整列させたり動かしたりするのですが、困っている生徒には隣の自転車をずらしてスペースを作るなどの対応をします。極めて当たり前のことをしているのですが、手伝ってあげた生徒は必ず「ありがとうございます」と言ってくれます。それも中学生だけでなく、小学生であってもしっかりとお礼の表現ができるのです。

駐輪場だけではありません。授業中に消しゴムを落とした時、生徒自身が拾うと周りの生徒に迷惑をかけそうなら、拾ってあげることもあります。やはり、「ありがとうございます」と返ってきます。学年に関係なくです。たとえ言葉ではっきりと「ありがとうございます」と言えなくても、頭をペコリと下げて気持ちを表現してくれます。

当たり前のことだと思われるでしょうが、「ありがとうございます」と言葉に出して表現する、あるいは頭を下げて気持ちを表現する、という当たり前のことが、大人でも子どもでも本当に誰にでもできているのでしょうか。残念ながら、私はそうは言い切れない気がしています。

そんな中で、馬渕生の姿勢には感心せざるを得ません。小さなことに対しても「ありがとうございます」と表現できるのは、大げさに言えば感謝の心をしっかりと持っている、あるいは今後も生きていく中で自分を支えてくれている人たちに感謝ができるようになる、ということだと信じています。

生徒の成績向上・志望校合格が私たちの使命であるのは当然ですが、人として大切なことをわかってくれている馬渕生を誇りに思いますし、今後も当然の使命とは別に、学力も人間力も共に備えた馬渕生を育てていけるようになりたいです。それが、『特別な縁があって出会えた』馬渕生に対して行うべきもう一つの使命であると信じています。

2019.07.01
夢を実現させる

アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)でシーズン最多安打記録保持者であり、プロ野球での通算最多安打数世界記録保持者、2019年3月に現役引退したプロ野球選手は誰でしょう。

答えはイチロー選手です。そのイチロー選手が小学校の時に書いた作文を知っている人も多いのではないでしょうか。

「夢」
ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習には自信があります。ぼくは3才の時から練習を始めています。3才~7才までは、半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中360日は、はげしい練習をやっています。だから一週間中友達と遊べる時間は5時間~6時間の間です。そんなに練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、中学、高校でも活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そして、その球団は、中日ドラゴンズか西武ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は1億円以上が目標です。

イチロー選手は小さな頃から大きな夢を持ち、その夢の実現に向けて努力し続けたことがわかりますね。そして、どこの球団に入りたいのか、契約金がいくらなのかという、細部まで夢を掘り下げて明確にできている点もすごいと思います。

さて、この作文の最初の3文から、夢を実現させるために大切な点を考えてみましょう。
①まずは夢(目標)を持つことです。その夢は、イチロー選手のように大きな夢でも近い未来の夢でもかまいません。
②次に、その夢の実現のために今何をしなければいけないか、具体的な行動を考えましょう。
③そして、そのために今必要なこと(足りていないこと)は何なのかを考えましょう。

わたしの夢は(  )です。
その夢の実現のためには(  )しなければなりません。
そのためには(  )が必要です。

夢の実現に向けて、このように過程を「逆算」することが大切です。ゴールに視点をおくことで、そのゴールにたどり着くために今やっていることの意味や価値がはっきりします。
ただ、この②や③を考える上で大切なことがあります。

作文にはまだ続きがありますので見てみましょう。

去年の夏、ぼくたちは全国大会に行きました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会4試合のうちに、ホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打率は5割8分3厘でした。このように、自分でも納得のいく成績でした。そして、ぼくたちは一年間負け知らずで野球ができました。だからこの調子で、これからもがんばります。

夢の実現のためにもう一つ大切なのは、現在の自分の位置を知ることです。イチロー選手も野球の試合成績を基準として他者との比較をし、現状を把握しています。みなさんがテストで自分の位置を知り、現状を把握することと同じですね。そして、その現在の位置から夢の実現に向けた具体的な行動や、今の自分に何が必要なのかが先ほどの②や③にあたります。テストや試合等の後は、常にこの②や③が何なのかをじっくり考え、そしてそれを埋めていくために絶えず努力を続けていくことが大切です。この②や③について自分に必要なことがわからな かったり、どうすれば達成できるのか迷うことがあれば、馬渕の先生に相談に行きましょう。的確なアドバイスがもらえますよ。

そして作文の最後には、以下の内容も書かれています。

そして、ぼくが一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に、招待券を配って、応援してもらうのも夢の1つです。

自分を支えてくれている人への感謝も忘れていませんね。自分の夢を1人で実現させるのは難しいことです。周りに応援してくれている人が必ずいます。それは学校や塾の先生であったり、友人であったり…。でも、やはり一番応援してくれているのは家族ではないでしょうか。イチロー選手のように、周りの人への感謝の気持ちを持って、夢の実現に向かってください。

最後に、夢の実現に最も大切なことは何でしょう。 イチロー選手の作文の8文目に注目してください。

「必ずプロ野球の選手になれると思います。」

「必ず夢が実現する」と、強く念じることが大切なのではないでしょうか。

ここまでイチロー選手の作文を参考に、夢の実現までのストーリーを見てきました。
このようにみなさんも、夢(目標)を持ち、その実現のために過程を逆算して日々の具体的な行動を考え、努力し続けてください。

2019.06.03
成功に導くものは?

6月になりました。
第2回公開テストや中間テストの結果はいかがでしたか?
満足できる結果だったでしょうか?
6月の「まぶログ」も、4月・5月に続いて成績に関するお話をしますね。

みなさんは「マシュマロ実験」というものをご存知でしょうか?
米スタンフォード大学で、心理学に関する実験が半世紀にわたって行われました。
マシュマロを使って子どもたちの「自制心」と「将来の成果」の関連性を見る、とても有名な実験です。

ある保育園に通う4歳の子どもたちにマシュマロを1つ与え、
「15分間マシュマロを食べずに我慢できたら、マシュマロをもう1つあげる」と告げて、部屋に子ども1人にします。

たったこれだけの実験です。
すぐに食べてしまって1つのマシュマロしかもらえない子どもと、
15分我慢して2つのマシュマロを手に入れる子ども、みなさんはどちらが多かったと思いますか?
結果的に、全体の3分の1の子どもたちがマシュマロを食べずに我慢して、2個目のマシュマロを手に入れました。
そして、この実験のすごいところが、その子どもたちのその後の人生を追跡調査している点です。

マシュマロを食べなかったグループはその後の人生でも優秀だと評価される割合が高かったそうです。
マシュマロを食べてしまったグループよりも、食べなかったグループでは、
800点満点の大学進学適性試験において、トータルスコアで200点以上も異なることが分かりました。
すなわち「自制心がよりよい結果を生み出す」という結果になったということです。

ただ、昨年この実験を別の研究チームが再現したところ、
「オリジナルのマシュマロ実験が示す結果は限定的である」との結果が示されました。
実験の対象となった子どもたちの置かれた家庭環境が、経済的に一定水準に達している点が指摘されました。
そして、様々な環境に置かれた子どもたちを実験対象とする場合は、
長期的な子どもの成功は、「自制心よりも、子どもたちを取り巻く環境に左右される」と結論づけました。

この半世紀に渡る実験結果を、馬渕教室生に当てはめてみましょう。
「馬渕教室に通う生徒」という、取り巻く環境のよく似た限定的なコミュニティーの中では、
オリジナルのマシュマロ実験が示すように、
「より自制心の強い者、より我慢強い者」が
その後、長期的な人生において成功する可能性が高いことを証明してくれているとも言えます。

ある著名な心理学者は、自身の成功の理由の一つとして「根性」を挙げています。
彼は自らの「根性」を、「長期的な目標に対する関心と努力を継続する能力」として定義し、
「数値で表されるものではないが、数値よりも成功を予見させるもの」と表現しています。

もちろん、すべてを「根性論」「精神論」で片付けることはできませんが、
「自制心」と呼ばれる「自分自身の感情をコントロールし、目先の欲求を我慢する能力」が、
みなさんを成功に導いてくれることは間違いありません。

2019.05.07
〜かずのあしあと〜

5月に入ると、馬渕教室や学校でも大きなテストがありますね。 テストが返却される時、こんな台詞をよく耳にします。

「わかってたけど間違えた~。」「わかってたけど計算ミスしてしまった!」

難しくてできなかった問題は次回までにできるようにしましょう!でも、わかってたけど間違えた問題は悔しいですよね。
入試では、こういうミスを少なくすることが合格への近道であることは間違いありません。
では、どのようにしてミスを防げばいいのでしょうか?
先月も同じような内容でしたが、今回は算数・数学に特化して、普段から心掛けてほしいことを述べていきます。

~前提~
まず、どんな人でもミスをする可能性があるということを認識するのが大切です。
「ミスをするわけがない。」ではなく、「ミスをするかもしれない。」という認識です。

1. 途中の式や考え方を残しておく
ミスには必ず原因があります。その原因を見つけるためには途中の式や考え方がないとできません。
テストや宿題のときでも、途中式を消さずに残しておきましょう。

2. 間違えていてもすぐに赤ペンで答えを書かない
赤ペンで正しい答えを書いた瞬間、やり直しをした気になってしまうことがよくあります。
答えではなく、考え方のポイントや途中の式を赤ペンで修正するようにしましょう。

3. 間違えていても途中の式を消さない
ノートに『正しい式・考え方』だけを残すのはすごくもったいないです。
なぜ間違えているかを見つけるためにも、間違えた問題の途中式も残しておきましょう。
途中式を消してしまうと、どこで間違えたのかがわからなくなってしまいます。

4. なぜ間違えたのかを正解と比べて、間違えた原因・ポイントを明確にしてメモに残しておく
これが重要です。人間は日がたつと忘れることがほとんどです。だから記録として残しておきましょう。
また、メモする内容も、単に「計算ミス」と書くのではなく、
「ここの移項で符号変えるのを忘れていた」や、
「6×8=42としてしまった」というように、具体的に書くのもポイントです。
よくみてみると、単純な箇所で間違えていることがほとんどです。

5. 間違えたポイントを定期的に確認する
公開テストや定期テストの勉強時に、過去にしてしまったミスを確認しましょう。
どんなミスをしたか確認することで同じミスを防ぐことができますよ。

6. 答えを書く前に『落ち着いて、一歩引いて』確認・チェックする習慣をつける
解き終えてすぐに答えを書いていませんか? 解答欄に書く前に今一度確認する習慣をつけましょう。
例えば、家から公園までの道のりを求める問題で、答えが2000kmってなったら明らかにおかしいですよね?
『落ち着いて、一歩引いて』の確認で防げるミスもあります。

ちなみに、先生は電車が好きなので、電車にまつわる話もしておきますね。
電車の運転手は安全に運行するために、たくさんのチェックをしなければなりません。
運転手さんを見ていると、声を出していろいろ言ってます。「●●駅、7両停車!」とか…
ふだんから声に出したり、行程表を見たり、指さし確認することでミスを防いでいるのです。
「指さし確認」もミスを減らすうえでの有効手段ですね。

先生は成績の差は能力の差ではなく、練習の差だと考えます。
A:練習不足(勉強不足)だから、本番でミスをしてしまう。
B:練習でミスをし修正をして、本番ではミスなく合わせる。

Bのようにしっかり練習(勉強)していれば、慌てず落ち着いて冷静に取り組めます。

普段から意識して勉強することで効果は全然ちがいます。
”かずのあしあと”を残してミスを減らしましょう!

2019.04.03
〜伸びる生徒はここを見る! 公開テスト成績表のポイント〜

4月になり、いよいよ学校でも新学年スタートですね。
ワクワクする未来を描いて、一歩ずつ目標に近づいてください。

馬渕教室で3月スタートを迎えたみなさんは、第1回目の公開テストの成績が返却されましたね。
日頃の学習の成果はいかがでしたか。

「すぐに成績を伸ばしたいのですが、どうしたらよいでしょうか。」と聞かれることがあります。
「『ローマは一日にしてならず』、毎日の積み重ねこそが成績を伸ばす最短ルートです。」と答えるのがお決まりです。
研鑽をせず、今ある学力だけで、前よりもいい点を取ることは困難です。

しかし、一つだけ即効性のある成績アップ法があります。

それは、「ミスを減らす」ということです。
なんだ、そんなことかと思われるかも知れませんが、
テストが終わると、周りの友人が「本当はわかっていたのに・。」と口にしていることを耳にしたことがあるはずです。

本当なら解けている問題を、本当に解けていたら・
目の前の得点があがり、未来の可能性も大きく変わるでしょう。

「ミスを減らす」のは、現状の学力で対応できるので、即効性のある成績アップ法になります。

では、どうやって「ミスを減らす」のでしょう?

公開テストの各教科別のデータを見てください。
一問一問に正答率がついています。
そして、その正答率の高い順に並べ替えている資料があります。
正答率80%なのに×がついていたら、
5人中4人が正解しているのに自分は間違ったということ。
正答率67%で×ならば、3人中2人が合っていたのに自分は間違ったということ。
こういう問題はおそらく「本当なら解ける」問題だという人も多いでしょう。

更に、自分のミスパターンを発見できると、もっと「ミスを減らす」ことになります。

例えば
・問題用紙ではできているのに写し間違えた
・計算の途中式で数字がズレてミスをした
・問題文を読み間違えた

どんなミスにも原因があります。
「大丈夫!次は気をつけるから。」では直りません。

時間がなかったのなら、スピード不足、トレーニング不足かもしれません。
出来ると思って、繰り返し解くことを怠っていたのかもしれません。
読み間違えたのなら、次からは問題文にもちゃんと手読みを入れる(印を入れながら読む)ことです。

行動レベルそのものを変えることが最終的には「ミスを減らす」ことにつながります。

次の公開テストは5月です。
中学校では中間テストもあります。

みなさんが、頑張って培った力を最大限に発揮できるよう応援しています。