神戸総理の令和5年度の入試問題では、大問が5問、小問が31問出題されています。
試験時間は65分ですが、決して長くはありません。
高難度な上に正しい答えに辿り着くまでの手順も多く、高い計算力と作業能力が求められます。
高い計算力とは?
計算にも四則計算、指数計算、等式変形など色々あります。そして、これらを速く正確に解く力を身につける必要があります。もちろん、一朝一夕というわけにはいきません。継続的なトレーニングが必要です。
たとえば、次の計算はどのように解きますか?
【例題】
132-(14-x)2=152-x2
単に答えを求めるだけなら、次のように両辺を展開して、整理して解を求めればいいでしょう。
132-(14-x)2=152-x2
169-(196-28x+x2)=225-x2
169-196+28x-x2=225-x2
-27+28x-x2=225-x2
28x=252
x=9
ただ、計算量が多くなり複雑です。
そこで、a2-b2=(a+b)(a-b)と因数分解の公式を利用して計算すると少し簡単に求めることができます。
132-(14-x)2=152-x2
x2-(14-x)2=152-132
{x+(14-x)}{x-(14-x)}=(15+13)(15-13)
14×(2x-14)=28×2
2x-14=4
2x=18
x=9
速く正確に計算するためには、このような工夫が必要なのです。
作業能力とは?
次の確率の問題を考えてみてください。
【例題】
大小2つのサイコロを1回ふり,大のサイコロの出た目をa,小のサイコロの出た目をbとするとき,2a+3bが5の倍数になる確率を求めなさい。
a=1 のとき,2a+3bが5の倍数になるbの値はb=1,6
a=2 のとき,2a+3bが5の倍数になるbの値はb=2
a=3 のとき,2a+3bが5の倍数になるbの値はb=3
a=4 のとき,2a+3bが5の倍数になるbの値はb=4
a=5 のとき,2a+3bが5の倍数になるbの値はb=5
a=6 のとき,2a+3bが5の倍数になるbの値はb=1,6
したがって求める確率は、 836 = 29 になります。
上記のように書き出して確率を求めることが必要になります。
ただ、効率よく正確に数え上げるためには、次のような表を書いて数え上げたほうが数え漏れなどのミスは少なくなります。
このように計算や作業に関しては、常に時間を意識し、工夫して楽な方法を模索する姿勢が必要です。
馬渕教室では、中1~中3まで継続的に計算のトレーニングを行い、神戸総理の入試に必要な高い計算力をみにつけていくとともに、解法にこだわった指導を行います。